庭師が教える庭木の管理方法
植物ってお隣さんとの境界にあったりして
メンテナンスをちゃんとやらないとトラブルの原因になりますよね。
今回はそんなトラブルになる前に 植物の手入れ方法をお伝えしていきます。
植物ごとに剪定方法・剪定時期があります。
植物には様々な役割があり、目隠し・風除け・日除けなど用途があります。
今回の記事を読んでいただくことによって
樹木の用途にあった剪定方法を学ぶことができます。
難しい単語は使わず分かりやすく説明していきます。
剪定時期
生垣・樹木の剪定は年に2回の剪定を行うのが良いと良く言われております。
成長を抑えるために行う「強剪定」を年1回
美観を保つために行う「軽剪定」を年1〜2回
...ですが実際のところ年2回以上の剪定作業を行うと
「肥料」「癒合剤」などを使用しないと樹木に痛みがでやすいです。
それらを踏まえて『いつ』『どんな』手入れをすれば良いのか解説していきます。
落葉広葉樹の場合
落葉樹が葉っぱを落とした休眠期の冬の寒い時期に剪定を行います。
常緑広葉樹の場合
4月〜6月くらいの暑くなりすぎる前くらいに剪定を行います。
常緑針葉樹の場合
3月〜4月頃に剪定を行います。
(木によって最適な剪定時期にバラツキがありますが
正直冬の寒い時期に剪定すればだいたい問題ないです。笑)
※ 花木は花芽を摘んでしまわないように気をつけましょう。
剪定方法
刈り込み手入れ、透かし手入れ、強剪定など大きく分けて3つの剪定方法があります。
どの剪定方法が適しているか見ていきましょう。
刈込手入れ
両手で使う大きなハサミ、ヘッジトリマーなどを使用して手入れすることを
「刈込手入れ」といいます。
形を整えることが目的のため、混み合った枝や芽の方向などは気にせず
表面を整えるので比較的手軽にできる手入れです。
年数重ねると枝が込み合いすぎて風通しが悪くなり病気・害虫の原因になるので
次項の「透かし手入れ」を行います。
透かし手入れ
剪定ハサミなどを使用して枝数を減らしながら形を作ることを
「透かし手入れ」といいます。
慣れてしまえば作業効率アップにつながる剪定方法ですが
自分が思う形に仕上げるのは、なかなか難しいものです。
透かし手入れをすることによって
植物の風通し、陽の当たり方が良くなって病気・害虫予防になります。
それと普段陽の当たりにくいところから芽が吹き
次項の「強剪定」がやりやすくなります。
強剪定
太い枝を切り落としたり、木の高さを大きく切り詰めたりすることを「強剪定」といいます。
枝がなくなるほどに強く剪定することもあります。
落葉の街路樹とかは葉が落ちる前の秋に丸坊主にしてますね。
庭木への強剪定は最終手段として行います。
毎年の「透かし手入れ」「刈込手入れ」で樹形・大きさを矯正していくのが良いでしょう。
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害虫・病気対策
木の管理が不十分だと病気になったり、害虫がつきやすくなります。
そうならないために誰でもできる4つの予防、処置方法があります。
木が健康的な状態を保つために大事なことを説明していきます。
水やり時に状態のチェック
木にとって最重要といっても良い水やり。
特に夏場は、ほぼ毎日あげている方も多いかと思います。
水を撒きながら「葉の張り・変色」「幹・枝の付着物」を気にしましょう。
病害虫の好む環境の改善
虫は枝・葉が混み合っていて風通しの悪い日陰を好みます。
糞・尿がたまり不衛生な状態が続くと病気や、より虫が棲みつくようになります。
樹木を通り越して向こう側が少し見えるくらいの葉・枝数に剪定すると良いでしょう。
症状を確認したら素早く取り除く
よくあるのはカイガラムシの付着です。幹に白い粉のようなものが付きます。
カイガラムシは植物の枝や茎、葉に寄生して樹液を吸います。
被害が進行すると、枝が枯れてしまうこともあります。
その排泄物によってすす病やこうやく病などの病気が引き起こされることもあります。
予防で薬剤散布をする
樹木の病気の原因の「カビ」「細菌」は害虫とは違い肉眼では見ることができません。
一見元気そうに見える樹木も細菌が繁殖し始めてることもあります。
気づいた時には蔓延し、防除が手遅れになることもあります。
そうならないために、定期的に消毒散布を行うようにしましょう。
消毒薬剤には大きく分けて2種類あって
害虫に効く「殺虫剤」と、細菌に効く「殺菌剤」があります。
散布する時期、回数は販売メーカーや樹種によって違いますので
説明書をよくお読みになってご使用ください。
※過度な散布は植物に悪影響を与えます。
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まとめ
植物を管理していくにあたっての基本になる
剪定時期、剪定方法、害虫・病気対策はどれも欠かせない大事な作業です。
最後に一番簡単で効果的なコトをまとめましたので
まずは次のことから始めてみてください。
剪定時期のまとめ
年に1回だけ2月〜3月くらいに1年間で伸びた分を剪定しましょう。
ただし花を楽しみたい人は花芽を残しながら剪定しましょう。
大きく伸びすぎた枝、支障をきたす枝はその都度切除していきしましょう。
剪定方法のまとめ
ピシッと曲線・直線で剪定したい場合は『刈込手入れ』
ふんわり透けてる感じで剪定したい場合は『透かし手入れ』
2年間くらい手入れサボってしまったり、上記2つの手入れをしても
樹木が大きくなりすぎた場合は『強剪定』を行いましょう。
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↑『飛庄』剪定鋏は親指くらいまでの枝ならスパスパ切れます↑ |
害虫・病気対策のまとめ
殺虫剤・殺菌剤を年1回は必ず散布しましょう。
殺虫剤は『5月』
殺菌剤は『3月』
年3回の散布が理想的ですがまずは年1回!
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↑薬剤は水で薄めて使用してください↑
↑水、薬剤の量はメーカーの指定を守ってください。↑
いかがでしたでしょうか。
かなり大まかな説明になってしまいましたが
また項目ごとにもっと深掘りしてお話できればと思ってます。
今回の記事を読んで皆様のガーデニング、DIYをスタートするきっかけになれば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました!